わたしって、なんだろう。

世の中はいつだって、息切れしそうなほど早く流れていく。
親指でスワイプする世界では、友達の数も、いいねの数も、どれだけの人がわたしを気にとめたのか全て可視化される。
アイコンをタップしてアカウントを切り替えれば、フォロワーは友達から同僚に変わって、文字に浮かんだわたしの表情も一気に切り替わった。

大人な私、こどもっぽいボク、
ポジティブな俺、後ろ向きなあたし。 

どれも本当で、どれも自分。
うそはついてない。
でも、1番心地よいわたしは、どこにいるんだろう。

良いことも悪いことも可視化された今日は、自分らしく過ごすことは難しい。
それでも、思いきり産声を叫んだあの日のように本能のまま動くことだって大切だ。
ゆれうごく心の中で、変わらない表情もきっとある。

誰のためでもない、その日の自分をつみ重ねたその先で。
心地よい"わたし"に出会えますように。


価値ある瞬間をつなぐ

Timeless for you